金の売却代金は現金か振込か|高額の時の受け取り方と記録の残し方

金の売却代金を現金で受け取るか振込になるかを説明する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、国税庁・財務省・警察庁・消費者庁など公的機関の公開情報、e-Govの法令、田中貴金属工業の公表価格、各買取店・地金商の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。税金の個別の判断は、所轄の税務署または税理士にご確認ください。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。

金を売りに行ったら「この金額だと振込になります」と言われて、戸惑う方もいるはずです。『現金でもらえないの?』『振込だと税務署に記録が残るの?』と気になりますよね。

金を売りたい人

インゴットを売ったら、100万円を超えるので振込しかできないと言われました。現金で受け取る方法はないんですか?

案内役

大手の地金商では、100万円を超える売却は振込にすると決めている所が多いんです。お金の受け取り方が現金か振込かで、税金の計算は変わりませんよ。

結論から言うと、金の売却代金を現金で受け取れる上限は店ごとに決まっていて、高額になると振込が基本です。この記事では、店の公式の決まりと、現金・振込それぞれで残しておきたい記録が分かります。

目次

高額の金の売却は振込になる店が多いです

先に結論

田中貴金属の直営店では、2022年10月3日から資産用貴金属商品の現金決済は100万円(税込)が上限です。100万円を超える売却は、指定の金融機関口座への振込になります。

この記事は、2026年10月時点の国税庁の公開情報と、各社の公式ページをもとにまとめています。

田中貴金属は、理由を「マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与に巻き込まれることを防止するため」と説明しています。ほかの地金商も、公式ページに受け取り方の決まりを書いています。

店現金で受け取れる範囲振込の時期・手数料(公式の記載)
田中貴金属(直営店)100万円(税込)まで振込手数料はお客様負担
三菱マテリアル100万円(消費税込)まで100万円超は現品受領の2営業日後に振込
徳力本店100万円以下は現金か振込を選べる2営業日後(月末は3営業日後)・手数料はお客様負担
日本マテリアル100万円(税込)まで通常翌営業日に振込
井嶋金銀工業10万円未満は現金10万円を超えると振込・原則2営業日後

店によって線の位置が違うんです。田中貴金属は「特約店では、一部異なることがあります」とも書いているので、行く店に確かめてみてください。

200万円を超える時は振込のみの店も

田中貴金属は、個人が本人で売る場合、200万円を超える取引を「振込のみ」としています。この時は、本人確認書類・マイナンバー確認書類・本人名義の振込先口座が分かるものの3つが要ります。

例えば、田中貴金属の店頭買取価格(2026年10月20日 17:00公表・22,773円/g)で100gのインゴットを売ると、2,277,300円です。手数料16,500円を引いた代金は2,260,800円で、現金の上限も200万円も超えます(記事執筆日時点の参考値)。

現金で200万円を超える時は取引時確認があります

法律で決まっている確認

犯罪収益移転防止法では、代金が200万円を超える貴金属の売買を現金で払う時、買取業者に取引時確認が求められます。振込など現金以外で払う売買は、簡素な顧客管理が許される取引とされています。

岐阜県警の説明によると、確認の中身は次のとおりです。

現金200万円超の取引で確認されること
  • 本人特定事項(運転免許証などで確認)
  • 取引を行う目的(申告)
  • 職業(個人の場合・申告)
  • 業者は本人確認記録と取引記録を7年間保存する

これとは別に、古物営業法による本人確認もあります。金額にかかわらず、売る時は本人確認書類を持っていきましょう。

本人確認で聞かれることは、金を売る時の本人確認でまとめています。

金の売却代金を現金で受け取るか振込になるかの判定の図解

振込でも現金でも、税金は同じです

受け取り方で税金は変わりません

金地金を売った所得は、原則として譲渡所得です(国税庁 No.3161)。計算は「売った金額 −(取得費+譲渡費用)− 特別控除50万円」で、5年を超えて持っていた物はさらに2分の1にします。

『現金なら記録が残らないから…』と考える方もいるかもしれません。ただ、税金は売却益で決まり、受け取り方は関係ないんです。

支払調書も同じです。石福金属興業は、1回の取引で200万円を超える売却について、支払方法が振込や小切手など現金以外の場合にも支払調書を出すと書いています。

受け取り方税金の計算支払調書(1回200万円超の金地金・金貨)
現金譲渡所得の式で計算対象
振込譲渡所得の式で計算対象

支払調書は、税金がかかるかどうかの線ではありません。200万円を超える売却の計算例は金を200万円で売ったら税金はいくら?で見られます。

金の税金の全体像は、金を売った時の税金ガイドでまとめています。

受け取った後に残しておく記録

明細と通帳の2つで残す

売った金額は明細(計算書)で、受け取った金額は通帳や入金明細で確かめられます。現金で受け取った時は、明細が唯一の記録になることもあります。

田中貴金属は「御計算書は再発行できませんので、大切に保管してください。」と書いています。受け取ったら、購入時の書類と一緒にしまっておきましょう。

売った後の記録の残し方
  1. 店で受け取った明細(計算書)を保管する
  2. 振込なら、入金日と金額を通帳や入金明細で確かめる
  3. 振込手数料が差し引かれた時は、その金額もメモしておく
  4. 購入時の書類と一緒に、翌年の確定申告まで保管する

振込手数料を譲渡費用に入れられるかは、国税庁の名指しの説明を確認できていません。申告の時に税務署へ聞いてみてください。

現金で受け取る時に気をつけること

現金で受け取る時は、その場で金額を数え、明細の金額と合っているかを確かめましょう。帰り道が心配な金額なら、最初から振込にしてもらうのも一つの方法です。

『現金のほうが手元に残る感じがして安心』という方もいるはずです。ただ、現金で受け取ると、通帳のような入金の記録が残りません。

そのぶん、明細を失くさないことが大事になります。スマートフォンで明細を撮っておくと、万一の時にも内容を確かめられますよ。

明細に書かれる内容は、金の買取明細書は確定申告で使う?でくわしく見られます。

PR|金・貴金属の買取

売る前に、金の査定額を確かめる

税金の計算は、いくらで売れるかが分からないと始まりません。インゴット・金貨・アクセサリーは1点から無料で査定を受けられます。金額を聞いてから、売るかどうか・いつ売るかを決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件・必要書類は公式サイトで確認してください。

売る前に査定額を知っておくと、現金か振込かも先に分かります。受け取り方を確かめてから売る日を決めると、慌てずにすみますよ。

金を売った後に残しておく明細と入金記録の図解

現金・振込の受け取りでよくある相談

よくある相談の答え方

Yahoo!知恵袋に寄せられた、金の売却代金の受け取りと税金の相談を2つ要約して答えます。

相談1:インゴット100gで「振込しかできない」と言われた

「インゴット100gを売ったら、100万円を超えるので振込での支払いしかできないと言われた」という相談です。

100gは、2026年10月20日の田中貴金属の価格で200万円を超えます。田中貴金属では100万円を超えると振込、200万円を超えると振込のみで、マイナンバー確認書類も要ります。

これは店の決まりで、振込になったから税金が増えるわけではありません。売却益が出ていれば、譲渡所得として申告が要るかを確かめましょう。

相談2:親の金を現金に換えたい時の税金は?

「実家に父親の資産として金が保管されている。現金に換える時の税金はどうなるか」という相談です。

金を売るのは、持ち主である父親本人が基本です。代理で売る場合、田中貴金属は委任状などの書類が要り、支払いは「委任する方ご本人名義の口座へのお振込みでのみ」としています。

金を売りたい人

親の代わりに売って、代金を自分の口座で受け取ることはできますか?

案内役

田中貴金属の決まりでは、代理の売却は持ち主本人名義の口座への振込だけです。親の金を売る時は、親の口座と必要な書類を店に確認してから行きましょう。

金額が大きい時は、売る前に所轄の税務署や税理士に相談しておくと安心です。

よくある質問

金の売却代金は、いくらまで現金で受け取れますか?

店ごとに違います。田中貴金属の直営店・三菱マテリアル・日本マテリアルは100万円までで、井嶋金銀工業は10万円未満です。行く店の公式ページで確かめてください。

振込で受け取ると税金が増えますか?

いいえ。税金は売却益で決まり、現金か振込かでは変わりません。

現金で受け取れば支払調書は出ませんか?

支払調書は1回の対価が200万円を超える金地金・金貨の売却で出され、支払方法で変わりません。石福金属興業は振込など現金以外の場合にも出すと書いています。

振込はいつ入金されますか?

店によって違います。三菱マテリアルは現品受領の2営業日後、徳力本店は2営業日後(月末は3営業日後)、日本マテリアルは通常翌営業日と書いています。

まとめ

この記事の要点
  • 金の売却代金は、100万円を超えると振込になる店が多い
  • 田中貴金属は200万円を超える取引を振込のみとしている
  • 現金で200万円を超える売買は、法律の取引時確認がある
  • 現金でも振込でも、税金の計算と支払調書の扱いは同じ
  • 明細と通帳の記録を、翌年の確定申告まで保管する
  • 個別の申告の要否は、所轄の税務署か税理士に確認する
金売却の税金.jp

金売却の税金.jp 編集部

金や貴金属を売った時の税金(譲渡所得の計算・確定申告・支払調書・相続やもらった金の扱い)を、国税庁の公開情報をもとに整理し、税金のことで迷わず売却まで進めるための情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次