当サイトの記事は、国税庁・財務省・警察庁・消費者庁など公的機関の公開情報、e-Govの法令、田中貴金属工業の公表価格、各買取店・地金商の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。税金の個別の判断は、所轄の税務署または税理士にご確認ください。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
『手元の金100gを売却したら、税金はいくら引かれるんだろう』。金の価格が上がった今、気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、税金は100gの売却額ではなく、そこから買った値段などを引いた「もうけ」で決まります。この記事では、重さ別の売却額の目安と、100gを売ったら税金がどうなるかの計算例が分かります。
2026年10月時点の国税庁の公開情報をもとにまとめています。税額はどれも「この前提で計算した目安」で、実際の税額は他の所得や控除で変わります。
金のインゴット100gを売ろうか迷っています。売ったら、税金でどれくらい持っていかれるんでしょうか?
いくらで買ったか、何年持っていたかで大きく変わります。まずは今の価格で売るといくらになるかから、一緒に見ていきましょう。
金100g・50g・10gを売ったらいくら?重さ別の売却額
2026年10月20日17時の田中貴金属の公表価格で計算すると、金100gの売却額は2,277,300円です。50gなら1,138,650円、10gなら227,730円になります。
田中貴金属が公表した金の店頭買取価格は、22,773円/g(税込)でした(2026年10月20日17時公表)。記事執筆日時点の参考値で、価格は毎日変わります。
田中貴金属で500g未満を売ると、1件あたりの合計重量に応じて手数料がかかります。手数料を引いた計算上の代金は次の通りです。
| 重さ | 22,773円×重さ | 田中の手数料 | 手数料を引いた代金 | 支払調書の線(1回200万円超) |
|---|---|---|---|---|
| 10g | 227,730円 | 2,200円 | 225,530円 | 超えない |
| 20g | 455,460円 | 4,400円 | 451,060円 | 超えない |
| 50g | 1,138,650円 | 8,800円 | 1,129,850円 | 超えない |
| 80g | 1,821,840円 | 8,800円 | 1,813,040円 | 超えない |
| 100g | 2,277,300円 | 16,500円 | 2,260,800円 | 超える |
手数料の額や区切りは、店によって違います。売る店の公式ページで、当日の価格と手数料を確かめてみてください。
金100gを売却した時の税金はいくら?取得費・保有期間別の計算例
100gで227万円になるなら、税金もかなりかかりそうですね。
売却額から取得費を引き、さらに50万円を引いた残りが課税の対象なんです。5年を超えて持っていた金なら、そこからさらに半分になりますよ。
金地金を売った時の所得は、原則として譲渡所得です(国税庁 No.3161)。計算は「売却額 −(取得費 + 譲渡費用)− 特別控除50万円」で、5年超持っていた金はさらに2分の1にします。
100gを2,277,300円で売り、その年に売ったのはこの金だけ、譲渡費用は0円の前提で計算しました。取得費が分からない時は、売った金額の5%を取得費にできます(所得税基本通達38-16)。
| 取得費 | 保有 | 譲渡益 | 50万円を引いた後 | 課税される譲渡所得 |
|---|---|---|---|---|
| 100万円(仮) | 5年以内 | 1,277,300円 | 777,300円 | 777,300円 |
| 100万円(仮) | 5年超 | 1,277,300円 | 777,300円 | 388,650円 |
| 不明(5%=113,865円) | 5年以内 | 2,163,435円 | 1,663,435円 | 1,663,435円 |
| 不明(5%=113,865円) | 5年超 | 2,163,435円 | 1,663,435円 | 831,717円 |
増える所得税の目安
課税される譲渡所得を、ほかの所得に足して所得税を出します。所得控除は変わらない前提で、復興特別所得税(所得税の2.1%)と住民税は含みません。
| 課税される譲渡所得 | ほかの課税される所得が300万円の人 | ほかに所得がない人(基礎控除104万円) |
|---|---|---|
| 388,650円 | 47,600円 | 0円 |
| 777,300円 | 125,400円 | 0円 |
| 831,717円 | 136,200円 | 0円 |
| 1,663,435円 | 302,600円 | 31,150円 |
ほかの課税される所得が300万円の人は、金を売らない場合の所得税が202,500円です。そこに金の所得を足して速算表で計算し、差を出しました(国税庁 No.2260)。
ほかに所得がない人は、令和8年分の基礎控除104万円を引いてから計算します(国税庁 No.1199)。1,663,435円の場合は、残りの623,000円(1,000円未満切捨て)に5%で31,150円です。

金50g・10gを売却した時の税金は?
『100gは大きすぎるから、50gだけ売りたい』という方もいますよね。小さい重さの金は、50万円の特別控除の中に収まることが多くなります。
20gの売却額は455,460円で、50万円より少ない金額です。その年にほかの総合課税の譲渡益が無ければ、取得費がいくらでも譲渡益は50万円以下になり、特別控除で0円になります。
50gは1,138,650円なので、取得費によっては50万円を超える譲渡益が出ます。取得費50万円(仮)で計算してみました。
| 項目 | 5年以内 | 5年超 |
|---|---|---|
| 譲渡益 | 638,650円 | 638,650円 |
| 50万円を引いた後 | 138,650円 | 138,650円 |
| 課税される譲渡所得 | 138,650円 | 69,325円 |
| ほかの課税される所得が300万円の人の、増える所得税 | 13,800円 | 6,900円 |
給与1か所・年末調整済みの会社員は、給与と退職以外の所得が20万円以下なら、所得税の確定申告は不要です(国税庁 No.1900)。5年以内の138,650円はこの条件に当たりますが、住民税の申告は別に必要な場合があります。
同じ年に50gを2回売ったら、譲渡益は合計してから50万円を引きます(国税庁 No.3161)。小さく売っても、1年分をまとめて考えるのは同じなんです。
金100gは200万円を超える。支払調書とマイナンバー
今日の価格では、100gのインゴット1本で200万円を超えます。200万円は買取店が支払調書を出すかどうかの線で、税金がかかるかどうかの線ではありません。
支払調書は「金地金等の売買を業として行う者」が、1回の対価が200万円を超える支払いをした時に税務署へ出す書類です(所得税法224条の6・225条)。売った人のマイナンバーも書かれます。
田中貴金属は、支払調書の金額を「支払金額(買取手数料などを差し引く前の金額)」で判定すると説明しています。手数料を引いた後の2,260,800円ではなく、2,277,300円で見るので、100gは対象です。
そのため、100gを売る時はマイナンバー確認書類を求められます。田中貴金属の直営店では、個人の売却代金の現金での受け渡しは100万円(税込)が上限で、それを超える分は振込です。

80gなら1,821,840円で、200万円を超えません。ただ、支払調書が出ても出なくても、税金の計算は同じ式です。200万円の線の詳しい話は金を200万円で売ったら税金はいくら?で紹介しています。
よくある相談:2本買った100g・父が遺した100g・200万円超え
Yahoo!知恵袋にも、100gの金を売る時の税金について相談がたくさんあります。よくある3つに答えていきますね。
今年買った100g2本を売ったら?
『今年の2月にインゴット100gを2本、315万円ほどで買った。売ると税金は?』という相談がありました。
今年買った金を今年売るなら、5年以内の短期です。取得費315万円(仮)の200gを今日の価格で一度に売ると、売却額は4,554,600円、譲渡益は1,404,600円、50万円を引いた904,600円が課税の対象です。
ほかの課税される所得が300万円の人なら、増える所得税は150,800円が目安です。短期は2分の1にならないので、長く持った金より税金が重くなります。
父が遺した100gを売ったら?
『父が昨年亡くなり、父が持っていたインゴット100gを売りたい』という相談もありました。
相続した金は、亡くなった人が買った時の値段と日付を引き継ぎます(所得税法60条)。父が5年を超えて持っていた金なら、受け継いだばかりでも長期として計算する、という考え方です。
父の購入時の書類が見つからない時は、5%の取得費で計算することになります。上の表の「不明(5%)・5年超」の行がそのケースです。相続の手続きは相続した金を売った時の税金で紹介しています。
100gが200万円を超えた時の税金の額は?
『100gの金の買取価格が200万円を超えた場合に、納める税金の額を知りたい』という相談もありました。
200万円を超えたからといって、税率が上がるわけではありません。取得費と保有期間を上の表に当てはめて、ほかの所得と合わせて計算します。
金100gを売る前に準備すること
- 購入時の領収書や納品書で、取得費と購入日を確かめた
- 今年すでに売った金があれば、その譲渡益も合計した
- 本人確認書類とマイナンバー確認書類を用意した
- 振込先にする本人名義の口座を確かめた
- 今日の買取価格と、売る店の手数料を確かめた
売る前に査定額を知っておくと、税金の目安も前もって計算できます。売った後は買取明細を受け取り、確定申告の時まで保管しておきましょう。
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売る前に、金の査定額を確かめる
税金の計算は、いくらで売れるかが分からないと始まりません。インゴット・金貨・アクセサリーは1点から無料で査定を受けられます。金額を聞いてから、売るかどうか・いつ売るかを決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件・必要書類は公式サイトで確認してください。
インゴット全般の税金はインゴット(金地金)を売った時の税金で、自分の数字での早見表は金売却の税金シミュレーションで紹介しています。税金の全体の流れは金を売った時の税金ガイドにまとめています。
500gや1kgの大きなインゴットを売る時の計算例は、金500g・1kgを売ったら税金は?で紹介しています。
よくある質問
金100gを売ったら税金はいくらですか?
取得費・保有期間・ほかの所得で変わります。例えば取得費100万円・5年超なら課税される譲渡所得は388,650円で、ほかの課税される所得が300万円の人なら所得税が47,600円増える目安です。
金50gを売却した時も税金はかかりますか?
取得費によっては譲渡益が50万円を超え、課税される譲渡所得が出ます。取得費50万円・5年以内なら138,650円です。
100gを売るとマイナンバーが必要ですか?
今日の価格では1回200万円を超えるため、支払調書の対象になり、マイナンバー確認書類を求められます。
買取手数料は売却額から引いて計算できますか?
金地金の買取手数料を譲渡費用と名指しした国税庁の原文は確認できていません。この記事の例では入れていないので、迷う時は税務署に確認してください。
まとめ
- 2026年10月20日の田中貴金属の価格で、金100gの売却額は2,277,300円
- 税金は売却額ではなく、取得費を引いて50万円を引いた後の金額で決まる
- 5年超の金は課税される金額が2分の1になる
- 20g以下を1回だけ売るなら、特別控除の中に収まる
- 100gは200万円を超えるので、支払調書の対象でマイナンバー確認書類が要る







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