18金・24金・純金を売却した時の税金|純度で変わるのは売値だけ

18金や24金を売却した時の税金を説明する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、国税庁・財務省・警察庁・消費者庁など公的機関の公開情報、e-Govの法令、田中貴金属工業の公表価格、各買取店・地金商の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。税金の個別の判断は、所轄の税務署または税理士にご確認ください。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。

18金のアクセサリーと純金のインゴットを両方持っていると、『純度が違えば税金も違うの?』と迷いますよね。

金を売りたい人

18金のネックレスと、24金のインゴットがあります。18金と24金で、売却した時の税金は変わりますか?

案内役

純度で変わるのは、1gあたりの買取価格のほうです。税金で見るのは純度ではなく「何を売ったか」と「利益がいくらか」なんですよ。

結論から言うと、18金を売却した時も24金を売却した時も、税金の計算の仕組みは同じです。違いが出るのは、インゴットかジュエリーかという品物の種類のほう。この記事では、純度と品物ごとの考え方と、計算の目安が分かります。

目次

18金・24金で変わるのは買取価格です

先に結論

純度(K18・K24など)で決まるのは、1gあたりの買取価格です。税金の計算式は、純度で分かれているわけではありません。

この記事は、2026年10月時点の国税庁の公開情報をもとにまとめています。

金製品の買取価格について、例えば大黒屋は「金の買取価格は重量と金性(K18、K24など)により買取価格が決定されます」と公式に書いています。18金は金の割合が低いので、同じ重さなら24金より買取価格は低くなります。

純度の表示主な品物税金で見るところ
24金(K24・純金)インゴット、金貨、純金の置物品物の種類と利益
18金(K18)ネックレス、指輪などのジュエリー1個または1組の価額と利益
純度が分からない刻印のない古い品まず店で純度を確かめる

純度の違いは、売った金額を通して税金に関わってきます。売った金額が大きくなれば、利益も大きくなりやすいという関係です。

インゴットとジュエリーで考え方が分かれます

分かれ目は「品物の種類」

国税庁 No.3161 は、金地金を売った所得を原則として譲渡所得としています。一方、ジュエリーなど貴金属の製品は、生活用動産の「1個または1組30万円」の線が関わってきます。

国税庁 No.3105 は、非課税になる所得として「生活用動産の譲渡による所得」を挙げています。ただし「貴金属や宝石、書画、骨とうなどで、1個または1組の価額が30万円を超えるもの」は除かれます。

品物考え方支払調書(1回200万円超)
24金のインゴット原則として譲渡所得(No.3161)対象
金貨譲渡所得の式で考えるのが基本対象
18金のジュエリー(1個30万円以下)生活用動産の非課税に当たるかを確認対象外(田中貴金属の説明)
18金のジュエリー(1個30万円超)非課税から外れ、譲渡所得として計算対象外(田中貴金属の説明)

田中貴金属は、支払調書の対象を「金地金、プラチナ地金、金貨、プラチナコインの売却取引、および純金積立(金・プラチナ)の現金化取引」とし、貴金属ジュエリーは対象外と説明しています。

インゴットに30万円の線は当てはめない

国税庁は No.3105 で、譲渡所得の対象になる資産として「金地金」を名指ししています。30万円の線は貴金属の製品などの話で、インゴットを「30万円以下だから非課税」と考えるのは誤りです。

ジュエリーの30万円の線は、金のネックレス・指輪を売った時の税金と生活用動産の「1個30万円」の線でくわしく見られます。インゴットの税金はインゴット(金地金)を売った時の税金にまとめています。

18金と24金・インゴットとジュエリーで税金の考え方が分かれる判定の図解

純金の置物や小判はどう考える?

『純金の置物や小判は、インゴット?それとも製品?』と迷う方も多いはずです。

純金の置物や小判を名指しして扱いを説明した国税庁のページは、この記事では確認できていません。No.3105 の譲渡所得の対象には「書画、骨とう」も並んでいるので、品物の性質で変わりうる話です。

税務署に聞く時は「純金の置物を売りました。1個の価額は○円で、もらった物です」のように、品物・金額・手に入れた経緯を伝えると話が早いですよ。金の仏具や工芸品の考え方は、金の仏具・おりん・工芸品を売った時の税金で見られます。

純金と18金の計算例

税金の式は同じ

売った金額 −(取得費+譲渡費用)− 特別控除50万円。5年を超えて持っていれば、さらに2分の1にします(No.3161・No.3152)。

24金のインゴット100gを売った場合

田中貴金属の店頭買取価格(2026年10月20日 17:00公表・22,773円/g)で計算します。記事執筆日時点の参考値です。

項目取得費100万円(仮)・5年超取得費が分からず5%・5年超
売った金額2,277,300円2,277,300円
取得費1,000,000円113,865円
譲渡益1,277,300円2,163,435円
特別控除後777,300円1,663,435円
課税される譲渡所得388,650円831,717円

譲渡費用は0円、その年にほかの総合課税の譲渡益は無い前提です。手数料16,500円を引く前の金額で200万円を超えるので、支払調書の対象にもなります。

取得費が分かるかどうかで、課税される金額が倍以上変わるんです。購入時の書類は、捨てずに探してみてください。

18金のネックレス1本を40万円で売った場合

1本の価額が30万円を超えるので、生活用動産の非課税からは外れます。取得費が分からない時の5%で計算してみます(40万円は仮の金額です)。

項目金額
売った金額40万円
取得費(5%)2万円
譲渡益38万円
特別控除後0円

その年にほかの譲渡益が無ければ、特別控除50万円の範囲に収まります。同じ年にインゴットも売った時は、両方の譲渡益を合計してから50万円を引きます。

純金の売買と税金:買う時と売る時

買う時と売る時で、税金の話は別です

金を買う時は、店の価格に消費税が含まれています。売る時は、利益が出れば譲渡所得として計算します。

田中貴金属は「消費税を含んだ1グラム当たりの「店頭小売価格(税込)」、消費税相当分を含んだ「店頭買取価格(税込)」を公表します。」と書いています。

場面税金の関わり方
純金を買う店頭小売価格(税込)に消費税が含まれる
純金を売る利益が出れば譲渡所得。申告が要るかは所得で判断

純金の売買を営利目的で続けている場合は、実態に応じて事業所得または雑所得になります(No.3161)。この記事は、手持ちの金をたまに売る人を前提にしています。

買う時の税金は、金を買う時に税金はかかる?でもまとめています。

18金・純金の売却でよくある相談

よくある相談の答え方

Yahoo!知恵袋に寄せられた、18金や純金の売却と税金の相談を3つ要約して答えます。

相談1:祖母の遺品の18金を売ったら税金は?

「祖母の遺品整理で18金の品が出てきた。売ったら税金はかかるか」という相談です。

まず、1個または1組ごとの価額が30万円を超えるかを見てみましょう。30万円を超える物は譲渡所得として計算し、取得費は祖母が買った時の金額を引き継ぎます(所得税法第60条第1項)。

祖母がいくらで買ったか分からない時は、売った金額の5%を取得費として計算することが認められています(所得税基本通達38-16)。

相談2:両親からもらった純金の兜を売りたい

「30年前、子どもが生まれた時に両親から純金の兜をもらった。売ったら税金はどうなるか」という相談です。

もらった物は、両親が買った時の金額と買った日を引き継ぎます。30年前に手に入れた物なら、5年を超えているので長期として2分の1にする計算です。

純金の兜のような置物の扱いは、上で見たとおり国税庁の名指しの説明を確認できていません。金額が大きい時は、税務署に確認してから計算してみてください。

相談3:10万円で買ったインゴット、60万円以上で売れたら申告?

「純金の売却で確定申告が要るのは、10万円で買ったインゴットが60万円以上で売れた時だけか」という相談です。

その年にほかの譲渡益が無ければ、60万円を超えた部分から所得が出始めます。ただ、申告が要るかは立場で変わるんです。

金を売りたい人

会社員なら、60万円を超えたらすぐ確定申告ですか?

案内役

会社員(給与1か所・年末調整済み)なら、給与以外の所得の合計が20万円以下で所得税の確定申告は不要です(No.1900)。5年以内に売った場合なら、売った金額が80万円を超えると20万円を超える計算になりますよ。

20万円以下で所得税の申告が不要でも、住民税の申告は別に必要な場合があります。5年超の場合に20万円を2分の1の前と後どちらで見るかは、国税庁の原文を確認できていないので税務署に聞いてみてください。

18金・24金を売る前の準備

売る前の流れ
  1. 品物ごとの刻印(K18・K24など)と重さを確認する
  2. インゴット・金貨・ジュエリー・置物に分けておく
  3. 購入時の書類や、もらった・相続した経緯を探す
  4. 査定を受けて、1個ごとの金額を確かめる
  5. 売った時は買取明細を受け取り、保管する

まずは、手持ちの18金や純金がいくらで売れそうかを、査定で確かめるところから始めてみてください。1個ごとの金額が分かると、30万円の線にかかるかも見えてきます。

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売る前に、金の査定額を確かめる

税金の計算は、いくらで売れるかが分からないと始まりません。インゴット・金貨・アクセサリーは1点から無料で査定を受けられます。金額を聞いてから、売るかどうか・いつ売るかを決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件・必要書類は公式サイトで確認してください。

18金や純金を売る前に確認することの図解

金を売った時の税金の全体像は、金を売った時の税金ガイドで確認できます。

よくある質問

18金と24金で、売却した時の税金は違いますか?

税金の計算式は純度で分かれていません。純度で変わるのは1gあたりの買取価格です。違いが出るのは、インゴットかジュエリーかという品物の種類のほうです。

24金のインゴットにも生活用動産の30万円の線はありますか?

いいえ。30万円の線は貴金属の製品などの生活用動産の話です。国税庁は金地金を譲渡所得の対象として名指ししています。

18金のジュエリーを売ると支払調書は出ますか?

田中貴金属は、貴金属ジュエリーの売却は支払調書の対象外と説明しています。ただし、30万円を超える物の利益は譲渡所得として計算します。

純金を売った時の税金は買取店で引かれますか?

田中貴金属の売却代金の式は「当日の店頭買取価格×重量−手数料」で、税金を差し引く項目はありません。利益が出た時は、確定申告で自分で納めます。

まとめ

この記事の要点
  • 純度(18金・24金)で変わるのは1gあたりの買取価格
  • 税金の考え方は、インゴットかジュエリーかの品物の種類で分かれる
  • インゴットは原則として譲渡所得。30万円の線は当てはめない
  • 18金のジュエリーは1個または1組30万円の線を確認する
  • 純金の置物や小判は、税務署に確認してから計算する
  • 迷ったら、所轄の税務署か税理士に確認する
金売却の税金.jp

金売却の税金.jp 編集部

金や貴金属を売った時の税金(譲渡所得の計算・確定申告・支払調書・相続やもらった金の扱い)を、国税庁の公開情報をもとに整理し、税金のことで迷わず売却まで進めるための情報サイトです。 公式サイト

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